名古屋の自宅から京都まで、ひとりで歩いたことがある。
6日間の小旅行である。

昼間はただ黙々と歩き、
神社の陰で寝袋にくるまって眠る、
なんていう道中が、楽しいはずはなかったが、
あれは貴重な体験だった。
おう、乗ってけよ、
と声を掛けてくれたトラックの運ちゃんも、
こころよく泊めてくれたお寺の人も、
顔は覚えていないけど、懐かしい。
あんな淋しさや不安や心細さは、
大人になってしまってからは、
なかなか味わえるものではない。
たしかにあの大学生のように、
仲間とにぎやかに出かけるのも楽しいだろう。
でも、楽しいことがいちばんよいとは限らない。
楽しくなくてさびしくて、
それでも素晴らしいことってのが、やっぱりある。
若くて馬鹿で弱くて貧乏なうちに、
そんなことのひとつを体験できてよかった、と思う。


若い時って、失敗することをあまり考えなかったような気がします!
なんだか大人になってしまうと、体験する前にいろいろと考えてしまいますよね〜
こもだ先生の私にとって勉強になるお話は、
きっと!学生の頃の先生の体験からも、きているんですよね〜
失敗することをいつもおそれていました。
この旅行のときも、実に入念に準備をしたものです。
それが年を取るにつれ、
その場で何とかできることが増えてきたためか、
すっかりいい加減なヤツになりました。
大人になって、ああよかったって感じです。